5時半の目覚ましの音でやっと、目が覚める。ということは時差ボケが解消した、ということか。
6時から身支度をしていると、家から電話。「ヒースローでテロ(実際は未遂)だそうだが大丈夫か?」と主人が言っている。「ここはヒースローから離れているから、まったく関係ない」と返事したが、入国のさいのパスポートの件を思いだして、心配になる。帰りは延泊するので、一人でパスポートコントロールを抜けなければならない。胸に重い塊をかかえているような気分だ。
7時30分 朝食 フルブレックファースト、ヨーグルト カットフルーツ、、紅茶
海が見えるので、ベランダに出て写真を撮る.。ヨット・ハーバーだ。
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ベランダからの眺め |
ホテルは崖の上で水際まで降りるには時間がかるので、上から眺めるだけ。
この素敵なホテルで何日間か滞在したいな、と思う。 このあたりはペンブルックシャー国立公園で入り組んだ海岸線が美しいはずなのだ。
9時 出発 9時35分から10分ほどトイレストップをしただけで、一路カーディフへ、
11時頃カーディフ着
11時30分〜12時30分 カーディフ城観光
この城は最初にローマ軍によって築かれ、ノルマン軍が12〜14世紀に建て直した。
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城壁と時計塔 |
見学したのは、ビクトリア時代のお城の内部。
お城のガイド氏の案内で、ゴージャスな城内を見る。(写真撮影禁止)
19世紀に、ビュート二世が石炭積み出し港と炭鉱からの鉄道ターミナルをつくったことによりカーディフの繁栄がはじまった。ビュート二世は大もうけしたが、その息子のビュート三世はビジネスマンではなく、バージェスという建築家と一緒に考えてこの凝りに凝った館を築いたのだ。
イランで見たような鍾乳洞天井の部屋とか、ロビンソン・クルーソーやシンデレラの話が壁に描かれた子供部屋など、次々とゴージャスなお部屋を見た。しかし、あまりにも装飾過剰で、ここで生活するのでは息がつまりはしないかと気になった。
中庭にはノルマン・キープがある。自由時間にのぼってみた。
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ノルマンキープ(12世紀) |

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塔の上から見たお城 |
ノルマン・キープの左の塔の内部 |

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キープに登る階段 |
キープは堀をめぐらせている |
12時40分〜13時45分 今日宿泊することになっている シスル・ホテルで昼食
コリアンダーとバジルのスープ、フィッシュアンドチップス(といっても新聞紙にくるんであるわけではない)、フルーツとアイスクリーム
今日でウエールズともさよなら、なので、ウエールズのビールを飲んでみた ビター 小 1.6ポンド
食後スランダフ大聖堂に向かう。途中の住宅の前庭が素敵だった。

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教会へ向かう途中で見た家 |
14時5分〜14時30分 スランダフ大聖堂
12世紀に建てられたノルマン様式の教会だが、清教徒革命時代にはにはクロムウエルによって、パブにつくりかえられたこともあるという。第二次大戦中にドイツ軍によって爆撃されたが、修復されている。
教会はバイキングの襲撃を避けるため窪地に建っていて、尖塔だけがみえる。
昔は埋葬するさい、死体を毛布でくるむきまりだったそうで、下写真の門のところで毛布にくるまれているかどうかチェックされたそうだ。(ウール産業振興のためだとか)

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教会の門 |
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教会の南側にはみごとなノルマンアーチの入り口がある。
教会に入りたかったが、現地ガイドは今はだめだろう、と言う。でも「中に入りたいか?」ときかれたので、手をあげた。行ってみたら、丁度結婚式の最中で扉があいていたので、覗くことはできて、有名なエプスタインの彫刻(これは現代彫刻、この教会はドイツ軍の爆撃にあい破損したため、戦後大改修が行なわれ、その際に造られたもの)は見られた。中世では教会は一番お金をもっていて、建築美術史的にも最高のものが多くまた、歴史の証人的な価値もあると思うのでじっくり見たいが、なかなか見たいだけ見る、というわけにはいかない。またこのように現代彫刻も、今回訪れたどの教会にも飾られたいたが、現代でも生きた教会であることの証であろう。彫刻そのものよりそのことに感心した。

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12世紀のノルマンアーチ |
アーチに載っているのは、エプスタイン作の
『荘厳のキリスト像』 アルミニウム製 |
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外壁の飾り |
大聖堂には付属学校がある。(イギリスの大聖堂はたいてい、学校をもっているようだ)聖歌隊が必要だからで、声がよくないと入れないそうだ。付属学校や司教館の横をバスで通ったが写真は撮れなかった。
14時45分〜16時 ウエールズ民族生活博物館
昔の家や学校などが広い敷地のあちこちに建てられている。 赤く塗られた家があったが、これは魔よけのためだそうだ。 スレートの円形の家が豚小屋とは。とても立派だった。

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魔除けのため赤く塗られた家 |
豚小屋 |
その他、通行料徴収所、パン焼き工房、郵便局、闘鶏場、学校などを見た。

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学校、そろばんみたいなものがあった |
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闘鶏場 |
右の内部(人が写っているので小さくしました) |
16時30分 シスルホテル着
5時までしか開いていない国立博物館に是非とも行ってみたかったので、添乗員さんに荷物をお願いして、博物館に急ぐ。このホテルはとても立地条件がよくて、市の中心にあり、博物館まで徒歩5分位である。
何としてもケルト十字の展示室が見たい。案内係に「ケルティッククロスは?」と聞くと、「二階、あと5分」と言われていそいで行く。
ネヴァレン村でみたような形のものや違った形のものなど、色々あった。
まとめて見られたのは嬉しく、興味深く見たがたが、やはり現地で見た時ほどの感動はなかった。
ここは美術館もかねていて、ゴッホやモネなどの絵もあるようだが、時間切れ。ショップには絵葉書はあるが、博物館の図録は見当たらなかった。
いったんホテルに戻って、近くのショッピングセンターを抜けて、15世紀に建てられたノルマン様式のセント・ジョン教会を見に行く。中には入いれなかった。
18時30分〜20時30分 今日は夕食がフリー。希望者は添乗員さんと、パブにいくことになっていて、私も行った。 (総勢8人)
コテージ、という名前のパブ.レストラン。ウエールズではブレインという会社のビールが有名ときいて、ブレインのビターを頼む。(今回のツアーでは、各自バーで飲み物を注文して、自分でテーブルまで持ってくる。その方がチップをあげなくてすむのだが、それより、バーで注文、というのがいかにもイギリスにいる、という感じがして楽しかった)
レバーペーストとチキン、ポテト、アルデンヌ風というのを注文してみたが、ともかく分量が多くてまいった。ちょっと塩辛かったが味は良かった。

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アルデンヌ風レバーペースト |
ほかの方が注文されたもの |
戻って、お風呂、荷物整理 22時30分に寝た。

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泊ったお部屋 |
天井には扇風機 |
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