5時30分 起床 日の出の写真を撮りたくて窓を開けて待機するが今日も雲がかかっていた。しかし雲間から漏れる光(レンブラント光線)や水面に映る光が美しかった。
6時頃お湯を沸かして紅茶をいれ、ビスケット三枚で朝食とする。
フルブレックファーストがついているのに勿体ない話だが、7時朝食、7時半出発はあわただしい。
お部屋でゆっくりお茶をのみながら、海を眺めることにしたのだ。
7時半 出発 バスの中でコーンウォールの聖人の話を聞く。コーンウォールへのキリスト教布教は450年〜700年頃だそうだ。
9時10分〜25分 プリマスのサーヴィス・エリアでトイレストップのあとダートムーアへ。
9時30分 タマール川を渡りデボン州に入る。
10時25分〜10時55分 ムーア(荒地の意味)のウッディコム村へ。途中、アガサ・クリスティの滞在した、というグリーンウッドホテルの横を通る。ここで、『スタイルズ荘の怪事件』を書いたそうだ。アガサ・クリスティの小説はやまほど読んだのだが、どれがどれだか、よく覚えていない。帰ったら読み返そう。
ウッディコム村では教会を中心に散策とショッピング。ムーアのプリンスタウンには刑務所があり、そこで亡くなった囚人のための碑があった。
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ウッディコム村 |
教会の横の墓地には囚人のお墓が多いそうだ。教会は現役のようだった。
11時10分〜11時40分 バスで戻ってヘイトウという岩山に行く。
ここは花崗岩。土地が酸性なので、農業には適していないらしい。
ダートムーアに行くというので、すっかり忘れてしまていた、コナン・ドイルの『バスカビル家の犬』を読み返しておいた。これは背景としてムーアのおどろおどろしさが欠かせないな、と思ったが、今日は素晴らしくお天気がいい。おまけにムーアはハリエニシダとヒースの花盛り。明るく華やいだ雰囲気でおよそ化け物犬などあらわれそうになく、拍子抜けしてしまった。
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馬を放牧 |
この岩ではロッククライミングをやっていた |
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左の岩山に登った |
ハリエニシダとヒースの原 |
岩山が二つある。一つに登ってみた。岩の上は風が強くてまっすぐ立っているのが困難なほど。でも当然見晴らしはいい。高い所は、登りは、はいつくばってでも登れるが、降りるのがこわくてダメだということをここでも実感したので、もう一つのもっと険しそうな岩には登るのをあきらめた。
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ヒース |
この上の写真の岩山の頂上(私は怖くてダメだった) |
お花がとても綺麗なので集合写真を撮った。
気持ちのよい森の中を走って、エクセターに向かう、
途中、灰色の小屋、小鹿、川にかかる小さな橋など、景色がとても良かったが、あっという間に通りすぎて、写真を撮るチャンスがなかった。
12時45分〜14時 エクセター the Backerell Lodge で昼食
ブロッコリーのクリームスープ、ソーセージとマッシュポテト、、アイスクリーム
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ソーセージとマッシュ・ポテト |
食事をしたロッジ |
14時10分〜15時 エクセター大聖堂
この大聖堂は12世紀から14世紀にかけて造られた教会でゴシック様式だ。
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ボスに彫刻されたトマス・ベケットの暗殺 |
しかし、タワーはノルマン様式。
内部はエクセターピラーと呼ばれる組柱が特徴。
ここは、天井のボスや、柱の持ち送りの彫刻が素晴らしいので是非とも見たかった教会。
ボスも持ち送りも華やかに彩色されている。
グリーンマンもいる。
もっと時間がをかけてじっくり見たかった。本当に華麗な装飾である。ここにも、ベケットの暗殺場面のボスがあった。何故?ヘンリー二世嫌いなのだろうか。
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身廊の持ち送り
エサウに支えられた聖母子像
上は聖母戴冠 1350年頃 |
夏の王 |
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天井のボスにはグリーンマンもあった |
エクセターもローマの町、イスカ・ドゥムノニオールム という名で呼ばれた所。サトクリフの『第九軍団のワシ』の冒頭にでてくる。(ドゥムノニオールがデヴォンという州の名の起原)
バスでエイブベリーに向かう
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バスの窓越しに、ホワイトホースが |
ブリストル近くで、トイレストップ、その後少し走ったところで運転手が何か言っている。
なんと、右手の山にホワイトホースが!! このあたりにあることは知っていたが、見られるとは思っていなかったので、大感激。(このあたりは白亜の石灰岩層で、表土を取り去ると、白い大地が現れる。ホワイトホースは表面の草を馬の形に刈り取って、白い大地を露出させてつくったもので、多くは18世紀、19世紀につくられたがアフィントンというところにあるものは、紀元前後のものだとされている。)(我々が見たのはチャーヒルというところのもの)
そういえばサトクリフに『ケルトの白馬』というのがあった。帰ったら、図書館で借りることにしよう。
18時8分〜18時50分 エイブベリーのストーンサークル
一つ一つの石はストーンヘンジほど大きくはないが、サークルがとても大きく直径3.2kmもあり、石の数も多い。石が大きくないといっても見かけだけで実際は三分の一しか地上には出ていないそうだ。ストーンヘンジよりも古くて4000年くらい前のもの。帰りに少し小高いところにあがってみた。足元を見ると小道が白い。人が歩いて草と表土が取れたので、石灰岩層が現れているのだ。ホワイトホースがつくれることを納得した。
レッドライオンというインでトイレを借りたがなかなか雰囲気のいいイン(旅籠) だった。
近くには塚がある。バスの中から見ただけ。シルベリーヒルというのが本に出ていたがそれかもしれない。人工の丘だが目的はよく分かっていない。
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古代の塚山 |
20時10分 チェルトナムのクイーンズ・ホテル着
ここも素晴らしいホテルなのに、着替えの時間もなく、レストランに直行。
トマトとモッツアレラチーズのサラダ、ポークステーキのアップルソース、プロフィッテロール(シュークリームにチョコソース).赤ワイン5ポンドだったが、飲みやすかった。
10時近くお部屋に入る。
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泊ったお部屋 |
一人にぴったりの広さ。
天井がとても高くて気持ちがいい。
ミネラルウオーターがおいてあった。
ハイランド・グレンフィディックのラベル、ということはスコットランドのお水?早速、飲んでみた。
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