8月16日

 10日目

チェルトナム〜ロンドン


6時すぎに起床 
8時  出発 今日で最後だ。

朝食

今回の旅はバスは、毎日添乗員さんが指定したところに座ることになっている。
大型バスに15人+1人乗りだけなので、後ろはガラ空きである。
そこで空いている席には自由に移っても良い、ということになっている。
今日は私は前の方で添乗員さんの斜め後ろ。
私は延泊するので、バスの中で、帰りの航空券のチケットと三泊目のホテルのバウチャーをもらう。
皆は明日帰国。飛行機は15時45分発。
バスの中で、「テロ騒ぎが大分おちついてきたので、予定通り、ホテルを12時発にして、3時間前に空港に着くようにします。 普通は2時間前着だがテロ騒ぎで混雑が予想されるので。でも早く行きすぎても空港には入れないから、これで大丈夫です」との話。
私はその三日後のおなじ便の飛行機に乗る。
一人なのでテロ事件が心配でこちらの手配会社に頼んで 送りの人をつけていただこうかと考えたりしていたが、どうやらその必要はなさそうだ。

昨日、Mさんとお話したさい、俳句をなさるということだった。私は最近短歌を始めたという話をしたので、バスの中で、最近吟じられた句を書いてくださった。応募なさって本に載った句もあり、さすが上手だ。俳句は使える語数が少ないので難しいと思うのだが、どれも素晴らしく、むしろ言葉が少ないだけ余韻や読む側の想像力をはたらかせられる面もあっていいものだと思った。和歌も詠まれたそうでアイルランド旅行のさいの歌も書いてくださった。
私もこの旅でいくつか詠んだがまだまだご披露できるようなものではない。 帰った翌日はカルチャーの短歌レッスンの日。もう少し推敲しなければ。

途中、反対車線が大渋滞。ヒースロー近くで空港に入れない車だ。また不安になる。しかし添乗員さんは動ぜず、「ヒースロー、朝は混むんですよ。私たちはお昼過ぎだから大丈夫。これまで渋滞で飛行機に乗り遅れたことはありませんから」。頼もしい人だ。ロンドンまであと20キロというところでもうすっとばしてもよかったのだが、トイレストップ。
ロンドン市内に入ると少し渋滞して、ゆっくり進む。お、あれはマレーシア航空のビル。するとここはアールズコート、すぐに自然史博物館、ヴィクトリア・アルバート美術館、ハイドパーク。次次に知っているところを通り、土地カンがよみがえってくる。ロンドンは三年ぶりだが、大丈夫。一人歩き出来そう。

11時30分 今日のホテル、ダニュービス・リージェンツパーク到着
早いのでまだお部屋には入れない。 スーツケースだけ預ける。
ここで運転手さんはウエールズに帰った。 ここからはフリータイム。 
お昼を添乗員さんといっしょにしたい人はピカデリーまで行きましょう、ということになっている。私はとりあえず、バス停など知りたかったので、一緒に行く。バス代1.5ポンド。345円に相当するので、とても高い。
ちょうどお昼だし、ということで食事も一緒にすることにして中華料理屋に行った。いろいろ、取って分けるのかとおもったら、皆さん焼きそば、私は焼きそばは好きではないので、牛肉チャーハンにした。(6.3ポンド)とても美味しかったのだが量が多すぎて三分の一くらいしか食べられなかった。
食後はそれぞれ、サイトシーイングバスに乗られる方、大英博物館やナショナルギャラリーにいらっしゃる方などさまざま、それぞれ、添乗員さんに行き方を聞いてわかれる。
私はビデオが重いので、2時にチェックインできるというホテルに戻ることにする。
しかし、近くなので、先にフォトナムアンドメイソンへ紅茶を買いに行く。私はトワイニングよりこちらが好き。最近は近くの成城石井も高島屋も扱っていない。
 結局250g入りのを9缶と、ジャム2瓶、ヒースの蜂蜜一瓶買った。今回は特に持ち込み重量も制限されているので、日本への配達を頼んだ。モーニング姿の品のいいおじいさんが、商品のはいったバスケットをもって、二階にあがるリフトまで着いてくる。二階で手続き。見るといくつか買おうとした缶と違ったのをもってきたのに気がついたが、取り替えを言うのも面倒。九月に娘がロンドンに来るので、買ってきてもらうことにして、ここはこのまま買っておく。
送り賃は60ポンド。(高いがこれは前に娘におくってもらったときと同じ値段なので、覚悟はしていた)箱はS。日本に送られてきたのをみると、残念、もう紅茶一缶とジャム一瓶は入った。同じ送り賃なら、できるだけ詰め込んでもらったほうがいい。

地下鉄グリーンパーク駅へ。ここでワンデー・トラベルカード(4.9ポンド)を買う。一日バス・地下鉄が乗り放題のカードだ。ふた駅で、ベーカーストリート駅。ここから、13番のバスに乗るとよいのだが、バス停が分からないので、ホテルまで15分くらい歩いた。

ホテルでは荷物がまだお部屋に入ってないので、倉庫から出して部屋まで運んでもらう。ところがカードキーが効かない。二度フロントに足を運んで、結局ボーイを連れてきて開けさせる。
部屋は日本流にいうと12階で眺めがいい。ここは娘が昔住んでいたところの近く。日本に電話をして、窓の外をながめながら少しおしゃべり。右手に金色に輝くロンドン・モスクが見える。

お部屋からの眺め、実はこれは翌朝撮ったものだが、
写真が少なくてさびしいので

気をゆるめると、時間があっというまに過ぎていく。
早く行かないと大英図書館が閉まってしまう。
バス、地下鉄と乗り継いでキングズクロス駅に行く。
WAY OUTの指示に従って、列車マークの方に行くと記憶がよみがえって、前回ダラムに行った列車の乗り場が見えてきた。キップ売り場も同じ場所。明日から使うイングランドパスのバリデイトが今日出来たらしておきたい。並んでいる人も少ないので行ってみる。前日でもOKでスタンプを押してもらえた。パスポートが必要なはずだが、提示は求められなかった。そして、「何時に乗るか?」ときかれたので、とっさに憶えていた早い方の列車、「8時半」、を言うと、その列車の予約をいれてもらえた。早すぎるが一日が長くつかえるのでそのままにした。
駅の外に出る。広い通りがユーストン・ロードだと思ったが、一応新聞売りに確認。セントパンクラスの立派な建物を見ながら、進む。赤茶色の新しい建物がブリティッシュ・ライブラリー

ブリテイッシュ・ライブラリー

超モダン。広い内部はコンピューターが使えるところやカフェもある。
勿論普通の図書館なので、書庫と読書机の並んだ部屋はある。
お目当ては展示してあるはずの中世の写本。
きょろきょろ探していると、案内係に何処に行きたいかきかれたので、そういうと、エキシビション・ルームに連れていってくれた。まっさきに目にはいったのが、グランバル聖書。そのほか美しい聖書の写本のかずかず。コーランもある。マグナカルタは小さい部屋に展示されていた。ちゃんとシール(ジョン王?)もついている。
他には ジェーン・オースイティン、ヴァージニア・ウルフ、シャーロット・ブロンテ、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』などの自筆原稿。オースティンは特に小さいいきれいな字だった。モーツァルト、ハイドン、マーラーなどの自筆楽譜などもある。日本の17世紀のフラワーアレンジメント(生け花)の本まであった。
さほど展示の数は多くはないが興味深いものがたくさんあってここに来たのは正解。
カフェでコーヒーでも、と思ったが、もう閉館の6時がせまっている。ブックショップがあと五分で閉まる、と言うアナウンスが聞こえてきたので、いそいで、ショップに行ってここの案内の本と絵葉書を買う。
外に出て、今度はバスでベーカーストリートに行くことにする。バスが来たのが見えたので走っていると、降りた若い女性がこちらを見て、乗り口にかけよって運転手に乗る人が着ますよ、といってくださったようで、バスが待ってくれた。その人はさっさと行ってしまったが、親切な方。
娘が「テイクアウェイ(イギリスではテイクアウトとは言わないらしい)するなら、プレタのサンドイッチがいい」と言っていて、お店の場所も教えてもらっていたので行ってみた。すぐお店はみつかったが、もう閉店。6時になると、お店はさっさと閉めてしまう。
近くのスターバックスで、エスプレッソを飲んで、フルーツサラダと苺とバナナのスムージーをテイクアウェイにして、ホテルに戻る。途中で道をまちがえて、時間がかかり、最後の一駅分だけバスに乗った。お部屋でお湯をわかして、おかゆをあたため、テイクアウェイしたものなどで夕食にした。ともかく帰りの荷物を軽くする必要があるので、持ってきた食料はおなかに入れてしまわなければ。

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以上で、パッケージ・ツアーの分は終りです。
教会巡りで、少々マニアックかもしれませんが、よろしければ、延泊部分もどうぞ。
延泊して一人旅をなさりたい方には、もしかしたら、参考になるところがあるかもしれません。
 
 

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