荷物が少ないので朝の時間に余裕がある。散歩に出る。
ホテルに戻り、朝レストランに行くと8時から、と言われたので、また散歩に出る。
教会の周りをまだまわっていないことに気づいて、正面右手に廻ってみる。
イギリスの大聖堂はどこもクロウズといって、広い敷地をもち、石壁で囲まれ(なくなっていることもある)聖職者の住まいや、集会所、それに教会学校を持っている。これらの建物はだいたいレンガ造りで、蔦に覆われていたりして、なかなか風情があるのだ。

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ここでも映画『ダビンチコード』が撮影された |
教会西正面右の控え壁の間を抜けて行く |
早朝で気持ちがいいのだが、誰もいないので少し不安でになりながら一回りするとホテルがみえてきて、丁度8時。
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朝食ビュッフェ |
ビュッフェなので、お皿にとってテーブルに着くと、朝食のメニューが載っていた。
朝食14.5ポンドとあった。朝食つきでホテルを予約していたのだが、ホットミールまで含まれているのかどうか分からない。
(別料金だと殆ど食べないのに高すぎる)
いつものようにヨーグルトやフルーツなどにしておく。
駅までそれほど遠くはないので歩くことにする。
道を一本間違えて少し時間がかかってしまったが、予定の電車には乗れる時刻。 しかしバスもあるはずだと思いバス停に行く。
電車だと乗り換えがある。バスだと三角形の一辺を走ることになって時間は同じか少し早く着ける。
9時43分発のバス。
森の中を走って、気持ちがいい。
10時10分 ロムズィー着
バスにして正解。
鉄道駅は町はずれだが、バス停から教会までは5分とかからなかった。
途中に、ピクルス屋さん?が店開きしていて、色々なオリーブを売っていた。
この町は、『英国紋章物語』で、ノルマン様式をよく残しているものとして、このラムジー・アベイをあげていたので来てみたのだ。Romsey Abbeyはさほど大きくはないが(そのせいか、ここは2ポンドだった)ノルマン・ロマネスクで、余計な装飾がなくすっきりした教会だった。

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拡大写真は少し違います |
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ここは、900年以上の歴史をもち、もとはアルフレッド大王の息子が娘のために建てた修道院だ。当時のサクソン時代の十字架が残っていた。何だか可愛らしい。
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サクソン時代の十字架 |
宗教改革の時代に修道院はつぶされたが、教区教会となることで生きのびたのだ。柱頭彫刻は少ししかないが、それを一生懸命見て写真を撮っていたら、僧服の人がそばにきて「カービングに興味があるのか」ときくので、特にグリーンマンに興味がある、と答えると、ちょっといらっしゃい、とプライベートと書かれているドアを開けてくださった。そこの柱頭にここでは一番良いグリーンマンの彫刻があった。
次の予定があるので、そうそうにひきあげて、駅に急ぐ。
(その2に続く)
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