寂しい野をひた走り、
12:50頃 コルヴァイ修道院、門の前に到着
まず昼食。修道院敷地内のレストランに向かう途中、二本の尖塔を持つ茶色の建物が見えた時は胸が躍った。
昼食は ビュッフェ よって写真省略
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昼食後、観光開始 |
コルヴァイ修道院( Schloss Corvey) http://www.schloss-corvey.de/
ここはザクセン地方における最古のベネディクト会修道院。中世教会建築に関心を持つものにとっては必見の教会である。
回廊をみて、いよいよ教会(Klosterkirche St.Stephanus und St. Vitus)へ。まず 外観。
ヴェストヴェルク(Westwerk)のカロリング朝の唯一の残存例として、世界遺産にも指定されている。
873年起工、884年に教会堂完成、 この教会堂の西側にヴェストヴェルク増築 885年竣工献堂。 つまり今ここに見えている部分をつけ加えた。
このことは 『ロマネスクの教会堂』(ふくろうの本 34ページ)に出ているが、図を載せていいものかどうかわからないので、ここには載せないが、ゾーストでみた聖パトロクリ教会の図と同じような図解である。このように西側に建造物をつけることで教会堂を威厳あるものにしたようだ。
ここで以前 マーストリヒトで観た聖母教会の正面がなんとものっぺらぼうの壁だったことを思い出し、あれも一種のヴェスト・バウだったことに思い至った。
1150年頃と11600年頃に一部改変されたが、基本的にはカロリング朝のオリジナルが今も残っているのだ。しかし残っているのは教会の西側部分だけで教会そのものは、三十年戦争で大破し、今あるのは17世紀に建てられたもの。中央塔は1150年の改変で小アーチの並ぶ鐘楼階層となって、本来は三塔だったのが二塔になっている。 塔上方の破風や屋根は16世紀のもの。下部はカロリング時代の粗石積み。
中へ 一階は玄関広間(平面図、買ってきたパンフレットより)上写真は 下図左外に立っている)
円柱はアッティカ式柱礎、コリント式柱頭(カロリング朝彫刻の逸品と岡野氏は書いている)
オリジナルと思われるものが階上におかれていたが、柱の長さからすると、三階部分の柱のオリジナルかもしれない。
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西側入口を上図ヴェストヴェルク奥から見ている。 |
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東側 奥にバロックの祭壇が見える |
二階にあがる。二階の柱には 柱頭装飾はない。西、 南、 北の三方に上下二層のエムポーレ(高桟敷)
下写真は 東側から、 西、 北を見ている。
大アーチ開口部(下写真)はカロリング朝当時の玉座の場と推定されている。ここから王は階下の東端の内陣、主祭壇をみおろすことができるのだが、今はパイプオルガンがおかれていて、みおろすことはできない。ここには カロリング朝の(873〜885年)フレスコ画の断片が残っている。
唐草模様やギリシャ神話からとられた絵。オデッセイスがスキュラと闘っている
下におりて30年戦争のあと造られた教会を観る。修復中 後ろにオルガン(2階の写真では 後ろ側pipeだけ見えていた) 前の祭壇には ここの守護聖人である、ステファヌスとヴィトゥスの像があるが ヴィトゥスしか写真に撮ってなかった。
この後 shopで 本などを買う
外は強い雨、 バス
15:50〜16:55バス移動
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