3日目

  そのV

イーデンセン〜ヒルデスハイム



イーデンセン  ズィグヴァルト教会 Sigwardskirche Idensen
http://www.sigwardskirche.de/
(英語の説明もあります。小さな教会にしては、というと失礼ですが、とてもよくできたサイト。)

ミンデンのズィグヴァルト司教がこの地を気に入って、11291134年に建てた教会。

住宅地のはずれにある古い教会。いい雰囲気なのだが日が沈みかけて、風も吹いて寒いこと!待っている間に教会の周りを一回り。 

 
 北側
   
 南側、   

 塔の南側白いところは元は通路で この横に司教の家があったそうだ。

   
   

数分後鍵を持ったおじさんがやってきた。まず外回りの説明。でも もう見てしまったし、でも寒いので中で待つ。人が少ないうちに、と写真を撮る。
壁画は ビザンティンの影響がみられ、衣の装飾的扱いや全体としてアルカイックであるという。
12世紀当時のままで色はたしてないという。

アプシスには玉座のキリスト。

 
 

身廊の天井は左右に新約と旧約の物語が対比されて表されている。

 
 中央の光がさしている絵は、 精霊降臨

「洗礼」と「ノアの箱舟」  洗礼を施すペテロ 

   
   アの箱舟
「バベルの塔の建設」と「精霊降臨」、「ソドムとゴモラ」と「最後の審判」などがセットになっていた。  

 「最後の審判」 向かって右が地獄行きの人たち、悪魔?がいる。

 
 最後の審判

西側、船があり、白い衣の女性たちがたくさんのっているので、聖ウルスラだと思う。

 
 

鍵番のおじさん、話したくてたまらないらしい。添乗員さんおっしゃるところのマシンガントークで切れ目なくしゃべり続ける。
美しい青の色はラピスラズリをつかってある。

木の扉(ここは出入り口として使わなかった)これも設立当時のもの。

  
 

時間もおしてきているのでもう終わりにしたい、とっても2階もみせる、という。幅70cmくらいの狭い石の階段、真ん中がすりへっていて暗くて危ない。 

シグヴァルト司教の個人礼拝堂。

 
 この窓を見せたかったようだ

アプシスを見下ろす

 
 

この教会、前面の塔が大きくて変わっている、と思っていたが、日本に帰って今回のドイツの教会の写真をながめていると、これも一種のwestbau(西側建造物)ではないかと思った。両脇に柱はなく中央塔だけがあり、二階に司教の礼拝堂があって下の階の内陣が見下ろせるというのは、皇帝の座所を模したともとれるのではないか? 
岡野氏がパーダーボルンの大角塔のところで述べていたように、西の単独大塔が教区教会特有のモチーフになった、としていた好例と思われる。
買ってきた ザクセン・アンハルト州のロマネスク教会案内の本で(ただし ここはニーダーザクセン州)ドルフキルへ(村の教会) として紹介されている中にこのような ちょっとアンバランスと思えるような大塔を持つ例がいくつかあった。 

18時 道を隔てたお向かいの建物(幼稚園みたいだった)のトイレ利用ののち バス

1910 ヒルデスハイム ノボテルホテル着 とっぷり日は暮れている。

広いロビー、修道院改装のホテルだそうで、お部屋はシンプル。でもこれで充分。

   
   
夕食はビュッフェだった。前菜がなんだか 朝食観たい。メインはすこしだけ。
   
   
   
   

シャワーをゆっくりあびて(今回は ほとんどのホテルがバスタブ無し)洗濯もして1130頃寝た。コーヒーを飲んだにもかかわらずよく寝られた。