一月なかばに舞い込んだTさんからの絵葉書はイランから。
去年の春、旅友達三人でお食事をしたとき、ちょうどイランからお帰りになったばかりのKさんのお写真を見せていただきながら「イランもいいわね」と話していたのだが、Tさんは早速実行に移されたようだ。その絵葉書のライオンの写真を見てはっとした。丁度そのとき私はアイルランドのホームページをつくっていたのだが、ロックオブカシェルというところにある教会の彫刻となんだか似ているのだ。
アイルランドにライオンはいない、どこかで何かを見て彫ったのだと思うけれど、源はここかな?
ともかくイランに行かなくては。
しかし、イランのイメージは悪い。しばらく前にはイラン人の犯罪というのが新聞紙上を賑わせたし、悪の枢軸国などといわれ、今は核問題で次の戦地はイランか、などの推測もある。考えはじめると恐怖の塊が喉元をつきあげてくる。でも彫刻は見たい。
イランについての知識を殆どもちあわせていないので、歴史の本を読んでみた。紀元前に既に大帝国を築いた素晴らしい国で、その後いろいろ王朝も宗教も変わったけれど華麗な文化を花開かせた国だと言うことを知り、恐怖心はどこへやら、出発の日を心待ちにするようになりました。 |