モロッコ、ある年齢以上の人にとっては『カサブランカ』という町のある国、といった方がとおりがよいかもしれない。その映画のせいか、どこか翳りのあるエキゾティックな国 としてずっと気になっていた国であった。
映画好きの私は暫く前に観た『シェルタリング・スカイ』も忘れられない。怖い場面もあったが、砂漠の美しさには感動した。
これまで中東各地で砂漠を見たが、どれも、土漠、岩砂漠で、これぞ砂漠、といった砂丘の連なる砂漠はまだ見ていない。
また、私はヨーロッパ旅行をするうちに、キリスト教の歴史に関心を持つようになったが、そのいわば負の部分の担い手としてのユダヤ人の歴史にも関心がある。1492年にスペインを追われたユダヤ人の多くは、ひとまず、モロッコに逃れた。その上陸地としてのタンジェ(タンジール)にも行ってみたい。
そういうわけで、今回はタンジェも訪れ、砂漠では日の出だけでなく日の入りも見る、という14日間のコースを選んだ。
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